現在の「ウルトラファインバブル」の世界。
当時は「マイクロナノバブル」といっていました。
開発スタッフのアイデアで、効率的な発生機構が出来ました。
最初の商品は蛇口タイプのもので、現在も販売中です(蛇口用ウルトラファインバブル発生器”アワアワ”)。
その特許構造を内蔵したシャワーヘッドが、
現在の売り上げの主力となる「ボリーナシリーズ」のシャワーヘッドというわけです。
そこで、話はもとに戻りますが、
その画期的なウルトラファインバブル発生機構をプレスリリースしたところ、
様々な業界から問い合わせがありました。
その中に医療機器の商社の方がおられ、当時(2011年)、
オゾンをこのウルトラファインバブル化することで、
オゾン水の殺菌力の持続時間を増加できないか、という相談を持ち掛けられました。
当時も今も、医療現場の手指洗浄はアルコールやヒビテンが主力です。
これらは殺菌力が強く、取り扱いも簡単で、即効性があるからです。
しかし短所もあります。皮膚刺激が強い(手荒れ)、
キズや粘膜には向かない、ランニングコストが高い、環境負荷が大きいなどです。
これらの問題は、まさに今、顕著に露呈していることですね。
調達や供給ルートを断たれると、どうしようもなくなります。
その点、殺菌力が持続するオゾン水が出来れば、様々な問題が一気に解決するのではないか、ということになりました。
水は当然あるとして、病院には酸素ガスは必ずあります。
気体としてのオゾンガスは、当時から酸素ガスからオゾンガスを生成する機器はあったので、
「病院に原材料は必ずある」という状態です。
もしこの装置がものになれば、病院での、アルコール製剤購入経費節減はもちろん、
流通・保管といったあらゆる面でのコストダウンにつながり、なおかつ環境負荷も低減させる、夢のような話しです。